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りこめも

おちび(5才)の子育て記録。その他雑記。

【先天性心疾患】グレン手術(生後3ヶ月29日)

 

 

 

手術前説明

手術2日前に執刀医から30分弱、麻酔科医から20分程、手術前説明を受けました。
今回の手術は3つを予定しています。
 

①両方向性グレン手術

上大静脈(上半身を流れた血液が戻る静脈)と肺動脈をつなぐ手術。
フォンタン手術の前の姑息手術。
グレン手術後はSPO2(酸素飽和度)が80%前後になる。
(手術前のおちびのSPO2は 酸素なしだと70%前後)
 

②心房中隔拡大術

心房中隔欠損を拡大する手術。
フォンタン循環を目指すにあたり、右心房と左心房は独立している必要がない。
おちびは元々心房間に欠損(穴)があり、血流は保たれているが、
欠損(穴)を広げることで血流をよりよくする。
 

③左肺動脈形成術

左肺動脈に狭窄が見つかったため、狭窄部分を切開しパッチを貼り、肺動脈を形成する手術。
パッチは自己心膜またはゴアテックスを貼り付ける。
おちびはシャントに続き2回目の手術のため、癒着があり、
自己心膜が取れない可能性がある。
自己心膜が取れない場合はゴアテックスを貼り付ける。
 
 
○人工心肺を使う(90分)
○予定手術時間は4〜5時間
○手術を経験しているので癒着があり、剥離に時間がかかる
○シャントは取り外す
○肺動脈の狭窄は今回広げてもまた同じ箇所が狭窄する可能性が30%〜50%くらいある
○手術成功率は97〜98%
○手術生存率は98~99%
 

手術当日

術前の流れと様子

〈手術開始6時間前〉
最後の授乳
→ 朝一番の手術だったため、夜中だったが、寝ながらも上手いこと飲んでくれた。
 
〈手術開始3時間前〉
最後の水分補給
→ 砂糖水を用意してもらったが、母乳以外の水分を普段取ってないので哺乳瓶から飲まない。スポイトで喉を潤す程度に与える。
 
 〈手術開始20分前〉
手術室へ見送り
→ 見送り前の1時間くらいはお腹が空いたようで機嫌がよくない。
なんで母乳をくれないのという目で見つめてくる。
心苦しいが抱っこで誤魔化し、なんとか凌ぐ。
見送り直前に眠りについたが、移動ベッドに移すと起きて泣いてしまう。
 
〈手術中〉
家族待合室で待機
 
〈手術開始から4時間15分後〉

術後、執刀医からの説明

○手術は予定通り成功した
○肺動脈狭窄のパッチは自己心膜を使えた
 

主治医からの説明

○人工呼吸器は今夜抜管する予定
○明日にはPICUへ移動するかもしれない
 

ICUで顔を見る程度の面会

執刀医を始め主治医、麻酔科医ほか10人以上の医師、看護師に囲まれ、
大きなベッドに横になっている
 
本人の様子
○spo2 84前後
○麻酔で眠っている状態
○顔色はいい。手足の色が肌色になっている。唇も赤い。
○人工呼吸器を鼻から入れている
○点滴は15台くらい
○右手に点滴、左手は採血、右足は大腿部からカテーテル、左足は酸素モニター、胸からドレーン2本。
 
 
 
まだ安心はできないけれど、たくさんの方々に支えられて無事手術をすることができたことに感謝。
 
 
おちびよく頑張った。
とってもいい子。
ありがとう。


#両大血管右室起始症  #肺動脈閉鎖症 #僧帽弁閉鎖   #右室型単心室