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りこめも

おちび(5才)の子育て記録。その他雑記。

フォンタン手術(1才2ヶ月)

 

 

 

手術前説明

手術2日前に執刀医から30分弱、麻酔科医から20分程、手術前説明を受けました。
 
おちびの場合、肺動脈圧に不安があるため「フェネストレーションフォンタン」と呼ばれるいわゆる『穴あき』フォンタンにするとカテーテル検査後のカンファレンスで決まったと言われていたが、
カテーテル治療(コイル塞栓術)の際、再度測定した時に肺動脈圧が14前後だったので、
 
一旦通常のフォンタン手術をしてみて、経過次第で、当日または後日再手術で穴を開けることにすると決まったと言われました。
 
 

①フォンタン手術とは

下大静脈(下半身を流れた血液が戻る静脈)と肺動脈を人工血管でバイパスする手術。
心室修復ができない心臓形態をしている場合の機能的根治術。
 
 

②フェネストレーションフォンタン手術とは

フォンタン手術で下大静脈と肺動脈を繋いだ人工血管と右房の間に穴を開けて、静脈の一部を右房に逃がすようにする術式。
(フォンタン手術適応だか、肺動脈圧などに問題があり、肺が全ての静脈を受け入れられないと考えられる場合に逃げ道を作る)
 
 
〈執刀医のお話〉
〇フォンタン手術の適応条件は全世界共通で基準が設けられているので、 全世界どこの病院へ行っても手術適応と言われるだろう
 
〇フォンタン手術後はCVP(中心静脈圧)の値が重要になってくる
目安は15以下。
術後20あっても翌日下がれば問題なし。25あったら穴を開ける。
 
○人工心肺を使うが心停止はさせない
(手術中に穴を開ける場合は心停止させる可能性あり)
○予定手術時間は早くて4時間(術中に穴を開ける判断になった場合はプラス1時間)
○手術を2度経験しているので癒着があり、剥離に時間がかかる
 
○手術生存率は98~99%
 

手術当日

術前の流れと様子

〈手術開始6時間前〉
ミルク止め
→ 2番目の手術だったため、朝5時にミルク止めで授乳した。いつも添い乳をしているので寝ながら上手いこと飲んでくれた。(もしかしたら、おちびにとって最後の授乳になったかもしれない…)
 
〈手術開始3時間前〉
水分止め
→ 8時に麦茶を20cc飲んだ。
 
〈手術開始20分前〉
手術室へ見送り
→ 見送り前に眠りについたが、移動ベッドに移すと起きて泣いてしまう。
不安そうな顔で泣き、こちらを見つめながら運ばれていった。
大丈夫、大丈夫、大丈夫。
そばにいるからね。
 
〈手術中〉
家族待合室で待機
 
〈手術開始から3時間後〉

術後、執刀医からの説明

○手術は予定通り成功した
○フェネストレーションの穴は開けていない
 

主治医からの説明

○人工呼吸器は今夜抜管する予定
○CVP 15
 
 

ICUで顔を見る程度の面会

執刀医を始め主治医、麻酔科医ほか10人以上の医師、看護師に囲まれ、
大きなベッドに横になっている
 
本人の様子
○spo2 99
○麻酔で眠っている状態
○顔色は悪くない。
○人工呼吸器を口から入れている
○点滴は10台くらい
○右手に点滴、酸素モニター、左手は採血、左足は大腿部からカテーテル、胸からドレーン3本。
 
 
 
まだ安心はできないけれど、新型コロナ世界的大流行の最中、たくさんの方々に支えられて無事手術をすることができたことに感謝。
 
 
おちびよく頑張った。
とってもいい子。
ありがとう。
 
 
#両大血管右室起始症  #肺動脈閉鎖症 #僧帽弁閉鎖  #左室低形成 #右室型単心室