出産記録(管理入院 → 誘発分娩)
予定日より少し早く、3200gの男の子が産まれました!
診断は胎児エコーとほぼ変わらず、両大血管右室起始症、肺動脈閉鎖症、僧帽弁閉鎖、単心室症(右室型)でした。
胎児エコーでは三尖弁閉鎖だと思われていましたが、 弁の形態から三尖弁ではなく僧帽弁の閉鎖であり、心室のみ左右の位置関係が逆転していることがわかりました。
出産までの流れ
管理入院
赤ちゃんが先天性心疾患なので、産まれてすぐ処置が必要な可能性があるため、38週から管理入院をして自然な陣痛を待つ予定でした。
誘発分娩決定
入院から約一週間、毎日のNST検査で胎児心拍がやや下がり気味とのことで、予定日前ですが、赤ちゃんの大きさも十分なので誘発分娩をすることが決定しました。
入院生活にも飽きてきて、大きなお腹に名残惜しさを感じつつも早く赤ちゃんに会いたい気持ちが大きくなってたので、
促進剤や陣痛の恐怖より、やっと会えるというワクワクした気持ちでいっぱいになりました。
誘発1日目(ラミナリア3本)
2日後の促進剤使用を目指して、子宮口を広げるために15時頃、ラミナリアを3本挿入しました。
けっこう痛かったけれど、耐えられない痛みではなく、なんとか我慢しました。
部屋に戻ってからまたNSTをして、ひたすら横になってました。
内診の影響か頻繁なお腹の張りが気になりますが、大きな胎動を何度も感じていたので、心拍低下に対する不安はあまりありませんでした。
横になっていたら、痛みと違和感は徐々に引いていき、4時間後くらいには気にならないほどに回復しました。
誘発2日目(バルーン ミニメトロ)
9時からNST、10時に内診をしました。昨日のラミナリアで2cm開いたので、今日はバルーンを入れることになりました。
これがめちゃくちゃ痛かったです。
処置後またNSTをして、頻回なお腹の張りと痛みに耐えました。
お腹の張りの間隔は7分〜10分程、最初はお腹を抱えるほど痛みを感じたけれど、徐々に耐えられる痛みになってきました。
14時過ぎにお腹の張りが10分間隔になってることを看護師に伝えると、再度NSTを取ることになりました。
16時に再度内診、バルーンを摘出しました。
明日予定通り朝から陣痛促進剤を使用するが、胎児心拍に不安があるため時間がかかれば帝王切開に切り替えるため、今夜0時以降は絶食、栄養は点滴から入れることになりました。
誘発3日目(陣痛促進剤使用)
朝6時半、促進剤を使用するため分娩室へ移動しました。
昨日のバルーンで2.5cm〜3cm開いているそうですが、先生から「初産であること、胎児心拍に不安があることから、今日15時前まで誘発(陣痛促進剤)の効果がなければ今日は諦める。
明日また朝から誘発(陣痛促進剤)を使用し直し、明日誘発出来なければ帝王切開に移行する。」と伝えられました。
8時、促進剤使用開始
10時頃、3分間隔の張りと痛み
15時過ぎ、無事出産
どうやら促進剤が効きやすいタイプだったようで、ふりかえれば5時間ちょっとで無事産まれてきてくれました。
赤ちゃんはしっかり大きな声で「エアーエアー」と泣いてくれました。
生まれてくれてありがとう
心疾患がわかってから、あっという間の2ヶ月でした。
当初は不安でたまらなく、夫婦でたくさん涙を流しました。
たくさん調べて、胎児エコーで見つかったことを有り難いと思い、私自身も受け入れたと思っていました。
でもいざ生まれてくると、無事生まれてくれて嬉しい気持ちと同時に我が子が可愛くて可愛くて、健康に生んであげることが出来なかったこと、小さな手足にたくさんの管を繋がれて、申し訳ない気持ちと寂しい気持ちでいっぱいになりました…
ひとまず、私は先に退院します。大事な赤ちゃんを病院に残して退院するのはとても辛いです。
小さな身体で乗り越えなくてはならない手術はたくさんあるけれど、1つずつ一緒に乗り越えていこうね。